お子様の歯並びについて
一体どうして歯並びは悪くなってしまうのでしょうか?悪い歯並びは遺伝だと思われているかもしれませんが、遺伝が全ての原因ではありません。 現代様式の生活を送る子供たちは、乳児期の頃から本来の自然状態での育成とは異なる環境、異なる道具に囲まれて成長していきます。その積み重ねが歯並びに大きな影響を及ぼしているのです。 まずは、一体どうしてお子さんの歯並びが悪くなったのか、その原因について一緒に考えていきましょう。それが小児予防矯正の最初の一歩です。
小児予防矯正(PRO予防矯正)の治療法
矯正装置とアクティビティ、2つの角度から原因を治療します!
小児予防矯正(PRO予防矯正)のPROは「Posture(姿勢)Respiration(呼吸)Oral appliance(矯正装置)」の頭文字を取ったものです。
鼻呼吸、そして舌の位置が重要視されている小児予防矯正では、成長を手助けすることを主な目的として矯正装置を使います。
歯を無理矢理動かしたりせずに、お子さん一人ひとりに備わっている正しい歯の位置に誘導することが大切なのです。
矯正装置
- マウスピース型トレーナー
- 取り外し出来る矯正装置
- 外から見ただけではわからない固定式の矯正装置
- 前方牽引装置
アクティビティ
口呼吸を鼻呼吸へ
口呼吸は歯並びを悪くしてしまう元凶になっています。口呼吸を改善し、鼻呼吸にしていきます。
舌の位置
舌が本来あるべき位置は上の前歯の後ろです。舌の位置は上顎の発達に大きな影響を及ぼします。
嚥下(飲み込み)
食事を流し込む様に食べていたり、食べながら頻繁に飲み物を飲んでいたりすると歯並びに影響を及ぼします。
姿勢
全身の姿勢の改善を改善していきます。姿勢が正しくなると、呼吸が良くなります。
生活習慣・習癖の改善からスタート
良くない生活習慣や習癖があると、発育に問題が生じ、その結果、歯や顎に異常が生じます。小児予防矯正では、この原因を治療することが最初のスタートです。
最適なタイミングは4~5歳から
小児予防矯正を開始する最適なタイミングは4~5歳からです。治療は成長発育の段階で始める方が効果的で、治療も早く終わります。4~5歳から開始した7割の子供たちが2、3年で治療を完了させています。
無理に歯を動かしません
綺麗に歯が並ばないからといって、歯を無理矢理動かすような治療はしません。お子さん一人ひとりが持っている本来の歯の位置へ誘導してあげることが大切なのです。
専門家との協力
歯科衛生士、言語聴覚士、管理栄養士、アクティビティ・プロバイダーというその道の専門家と協力し、原因の改善を実現します。
母乳やミルク、食事の与え方や内容の指導
まだ赤ちゃんの時から歯並びを悪くしてしまう原因は存在しています。知らないうちに生じてしまっている様々な要因がお子さんの将来の歯並びに影響を及ぼします。
永久歯が生えた後も幅広い年齢に対応
全ての歯が永久歯になっている方に対しては、矯正装置を併用し原因を除去するための指導を行っていきます。何歳になっても食事を楽しみ、若々しいお口元でいられるようにするためにも矯正治療は大切です。